JA上伊那は7月7日、上伊那産コシヒカリを100%使用した新商品「金芽ロウカット玄米」を発売する。栄養価は玄米と同等だが、通常の炊飯モードで簡単に炊くことができ、食べやすいのが特徴だ。健康志向が高まる中、安全安心・高品質・良食味の「かみいな米」の魅力を発信する。
JAでは収穫後の米を、常時、温度や湿度を管理している管内6基のカントリーエレベーターのサイロで籾のまま保存。注文を受けてから籾すりをすることで、年間を通して鮮度が良く品質の高い「かみいな米」を出荷している。また、病害虫が発生しにくい上伊那の気候を活かした低農薬栽培にも取り組んでいる。
金芽ロウカット玄米は、玄米の表面にあるロウ層を取り除くことで、玄米とは異なり炊飯前の長時間の浸水が必要なく、簡単に白米のようなふっくらとした食感を楽しむことができる。消化にも良く、白米と比べ食物繊維は約8倍含まれ、炊飯したごはん100g当たりのカロリーは約30%オフ、糖質は約32%オフと健康食品としても注目される。
上伊那産米100%の商品化は消費者の声を受け、東洋ライス株式会社(本社:和歌山県)の協力のもと商品化。今後、通常販売を見込むが、初回の今回は2024年産米を使用して900袋(1袋2キロ)を生産した。産地を指定した生産は全国でも数少なく、県内では初となる。
発売前の7月1日には、伊那市のJA本所で試食会を開いた。この日は2升の金芽ロウカット玄米を炊き、西村篝組合長や白鳥健一営農経済担当常務をはじめとするJA役職員らが味わった。西村組合長は「玄米に比べて食べやすい。ぜひ多くの人に味わってもらいたい」と話した。
価格は1袋2,500円。同JA農産物直売所や管内のA・コープ店、ファミリーマートJA各店で販売するほか、JAタウンでも注文を受ける。