暑さを吹き飛ばせ! 露地すいか出荷スタート

JA松本ハイランド
共選所にスイカを持ち込む生産者
共選所にスイカを持ち込む生産者

JA松本ハイランドでは7月3日、露地栽培の「JA松本ハイランドすいか」の出荷がスタートした。今年は3月の降雪による定植遅れや寒暖差による生育の遅れが心配されたが、生産者の適正な栽培管理と5月からの好天により順調に生育が進んだことで、例年並みの出荷開始となった。当日試し切りしたすいかの中心糖度は12.2度と十分な甘さがあり、今年も高品質に仕上がっている。
初日は生産者17戸がほ場検査に合格したすいか5千玉を、松本市波田のすいか共選所に持ち込んだ。場内検査員の目視による検査とともに、内部品位センサーや各種装置で糖度や熟度を測り、重量や空洞果などを選別して格付けした。同JA管内のすいか生産農家は193戸で、栽培面積は約200ヘクタール。露地すいかの出荷は7月下旬から8月上旬を最盛期に9月中旬頃まで続き、すいか全体で82万ケース(1ケース2玉入り)、販売高は27億5千万円を計画している。
同JAでは生産者にむけて6月27日に露地すいか出荷説明会を開催し、本格的な出荷を前に規格の確認を行った他、これからの適正管理を呼びかけた。また、生産者とJAとの迅速な情報共有を目的にスマホと連動した「荷受予約システムアプリ」の説明を行った。生産者は出荷予約だけでなく、持ち込んだすいかの選果結果などをアプリで確認することができ、手取りの向上につなげる。
7月10日からは、同JA「あぐり資材センター和田」前広場で「すいか村」を開き、旬のすいかを販売する予定だ。

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