アイガモ農法で食育増進 金沢小学校5年生

JA信州諏訪
アイガモを田んぼに放す児童
アイガモを田んぼに放す児童

茅野市の金沢小学校5年生19人は6月20日、アイガモ放流会を学校近くの田んぼで行った。同校はJA信州諏訪茅野中央支所の職員や地域住民の支援を受け、稲作体験の一環でアイガモ農法に取組む。児童は8月下旬頃までアイガモの成長を見守っていく。
アイガモ農法は、水田にアイガモを放流し、カモが雑草や害虫を食べて駆除する農法。糞は肥料にもなる。
今年、同校は伝統的な日本の農法、アイガモ農法を学び、「水稲栽培とアイガモを飼育する畜産を一緒に学ぶ機会としてほしい」とアイガモ農法に挑戦している。
同JAは毎年、同校の稲作体験を支援している。今年は、4月の代かき、5月の田植えを行った。児童からアイガモ農法に挑戦したいという依頼を受け、12、13日に同校の外敵対策に協力。約10アールの田んぼを囲うようにネットを張り、アイガモが過ごす小屋を建てた。鳥獣害から守るために電気柵も設置した。
この日は、卵から孵化させたアイガモ14羽を田んぼに放した。児童はアイガモを手に持ち、田んぼの隅から一斉に入れた。「行かないで」「元気に育って」など、寂しさと励ましの声を送った。
岡田愛実さん(10)は「ネットを張る作業が楽しかった。鴨がストレスなく過ごしてほしい」と話し、小林櫂さん(10)は「雑草をいっぱい食べて元気に育ってほしい」と話した。

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