夏秋キュウリ栽培講習会、出荷会議 生育状況を確認

JA上伊那
収穫に向けて栽培管理を学ぶ生産者ら
収穫に向けて栽培管理を学ぶ生産者ら

JA上伊那野菜部会は6月17日、管内2会場で夏秋キュウリの栽培講習会と出荷会議を開いた。本格的な出荷を前に規格などの確認と、圃場で今年の生育状況を踏まえた栽培管理を学んだ。
JA管内のキュウリは春、夏秋、抑制の3作型。作型をつないだ栽培で4月から10月の長期出荷ができ、市場評価も高まっている。露地で栽培する夏秋キュウリは、3作型の中で最も多く栽培されている。
この日、伊那市のJA美篶手良支所で開かれた出荷会議には生産者18人が出席。販売情勢や出荷規格を確認した。
今年は、春先の朝晩の気温が上がらなかったことで生育はやや遅れ気味。6月に入り高温の日が続いているため、アブラムシなどの害虫が発生しやすい状況だ。収穫最盛期は7月中旬から8月中旬を見込む。
その後、市内の圃場で開かれた講習会では、キュウリ専門メーカーの株式会社ときわ研究場の担当者が、品種に合わせた今後の栽培管理を説明。節間の長さが果実の大きさと比例すると説明し、根本から50センチほどは芽かきをすることや、根を張らせるために株元へしっかり水を与えることが重要だと呼びかけた。
JA担当職員は「高温で晴れの日が続くと害虫が発生しやすくなる。早めの予防防除で対策してほしい」と話した。

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