あずさマルシェ開催に向けてJR東日本社員が農作業支援

JAあづみ
作業のポイントを社員に説明する大倉さん㊨
作業のポイントを社員に説明する大倉さん㊨

安曇野市とJAあづみは6月24日と26日にJR東日本の社員を受け入れ、安曇野市三郷の果樹園で桃の袋掛け作業を行った。同JAが利用する1日農業バイトアプリ「daywork」の法人向け機能を活用し、同社員とマッチングした。昨年度に続き2回目の取り組み。
このアプリは、生産者と求職者を1日単位で結びつけるサービス。農業分野における人手不足解消や企業の従業員が副業やボランティアで農業などに携われるよう23年6月から県・JAなど23団体でつくるJA長野県農業労働力支援センターや同社、大手通信会社らが実証実験を行っていた。
同市は今年の9月6日から2日間、JR新宿駅で農産物を販売する「あずさマルシェ」を計画している。JAや同社が連携した取り組みで4年目を迎える。「JR東日本グループ」が展開している荷物輸送サービス「はこビュン」を利用し、採れたて新鮮な安曇野農産物を首都圏にPRすることが狙いだ。農産物の販路拡大に繋げる一方で農業の人手不足が課題となっている。そこでマルシェに協力する同社員が農作業支援に乗り出した。
24日、JR東日本社員3人がマルシェに参加予定の大倉直樹さん(38)の圃場で栽培されている品種「おどろき」の袋掛け作業が行われた。大倉さんは「3社と生産者が一体となって、消費者の方に安曇野産の新鮮な農産物を届けたい」と話し、社員たちに作業のポイントを丁寧に伝えていた。
実際に農作業をしたJR東日本の三澤春薫さんは「生産者の苦労がよくわかり、農産物に対してのありがたみをより一層感じることができた」と話した。
同JA営農経済事業部農業企画課の原一道主任は「デイワークを通して、農家と企業(消費者)が直接話し合い、お互いの理解を深め、より良い関係性が構築されれば嬉しい。」

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