JAみなみ信州女性部喬木支部フレッシュミズグループ「スピカ」は23日、飯田市の飯田合同庁舎で行われた「食を考えるつどい」(飯伊地域食育推進連絡会議主催)で長野県知事表彰(食育)を受賞した。2014年から行う小麦栽培を通した食育活動が高く評価されての受賞となった。
スピカのメンバー5人や関係者、地元住民らが見守る中、代表の奥村光希さん(33・喬木村)が表彰を受けた。表彰後行った活動発表の中で奥村さんは「JAや行政、学校など地域の皆さんの協力いただく中で活動が広がり、このような賞をいただくことができ本当にうれしい」と喜びを語った。仲間と楽しみながら工夫して活動してきた様子を発表し「活動を始めて10年以上が過ぎ、メンバーを取り巻く環境にも変化はありましたが、これからも大好きな仲間と一緒に喬木村で小麦を育て、食や農業の大切さを発信していきたい」と話した。
スピカは現在16人で活動。JA女性部の直売所に出荷していた若い女性農業者が意気投合し「自分たちでつくった小麦でパンを焼いてみたい」と、農業に関心のある女性も加わって2013年に結成した。自分たちで作った小麦を地域住民にも味わってほしいと小麦の栽培と販売を行いながら食育活動にも力を入れる。喬木第一小5年生児童と秋に小麦の種まき、麦踏みをして、6年生に進級した4月に草取り、6月に麦刈り、7月に唐箕がけ、10月にピザづくり。2年前からは、中学生になって自分たちが育てた小麦で作られたパンが学校の給食に提供されるなど、つくるから食べるまでの一貫した食育活動を行っている。