JA信州諏訪の職員が、2024年度に栽培・商品化した「たかきび(赤ソルガム)」(1袋300g)の販売を開始した。6月18日、職員2人が岡谷市のJA夢マーケット田中線と茅野市のA・コープファーマーズピアみどり店に持ち込み、商品棚に並べた。職員によると「売れ行きは好調」で、“サラリーマン・兼業農家におすすめの栽培品目”として手ごたえを掴んでいる。
「たかきび(赤ソルガム)」は、赤ソルガムの実を袋詰めしたもので、ご飯に混ぜて炊くとプチプチとした食感が味わえる。職員は、次世代リーダー育成研修の一環として、将来の担い手確保や地域農業の振興を目的に、2023年に初めて栽培。2024年5月に商品化した。管内のA・コープ店・夢マーケット店で143袋を販売し、予想を大きく上回って3カ月で完売した。
リピーターからの需要に応えようと、2024年度も茅野市のほ場(約3アール)で食用を栽培。「休日等の空き時間でできる農業」をイメージし、1年目よりも減肥するなど、労力削減を図った。
JA夢マーケット田中線ではこの日、管理部企画管理課の朝倉啓介課長代理と佐藤吉紀係長が1袋ずつていねいに並べ、商品を紹介する手づくりのポップを飾った。
朝倉課長代理は「初年度より効率よく作業を進めることができた。比較的手間をかけずに栽培できるソルガムは、改めてサラリーマンや兼業農家の方におすすめできる栽培品目だ。商品はリピーターも付いてくれており、農業のやりがいや喜びも感じている。研修の一環としての栽培が終わっても自主的に続け、需要に応えていきたい」と話している。