JA信州諏訪管内で、露地作型のセルリーの出荷が最盛期を迎えている。JA原村野菜部会セルリー部会の小松良成副部会長(68)のほ場では6月26日、未明から家族・技能実習生・アルバイト従業員計20人が協力して作業。原村のJA原村営農センターセルリー集荷所に400ケース(1ケース10キロ換算)を運び込んだ。
小松副部会長らは、投光器を設置して明かりを確保し、ヘッドライトでセルリーを照らして、1株ずつ収穫包丁を使って作業した。外葉などを取り除き整えてから株元の土を洗い落として鮮度保持フィルム(FG袋)に入れ、箱詰めした。
作業は、午前0時から午前5時までの間に完了。未明の涼しい時間帯に行うことで、セルリーの鮮度・品質保持に繋げている。
小松副部会長は「大きく育ち、食感も柔らかく順調な仕上がり。出荷ピークとなる7月は、日量500ケースの出荷を目指したい。生産者は一生懸命品質の良いセルリーを生産するので、たくさん食べて買っていただきたい」と話している。
管内は夏場、全国に出回るセルリーの日本一の産地。JA野菜専門委員会セルリー部会は2025年度、36人が所属している。露地作型の初出荷は6月17日で、10月17日まで出荷が続く。その後は11月上旬までハウス作型の出荷を行い、同部会全体で、年間出荷数量71万6,680ケース(同)、販売金額21億円の達成を目指す。