JA上伊那営農経済部は6月6日から12日のうち4日間、ブドウの幼木管理を確認するため、管内の園地22カ所を巡回した。定植1~5年目の新梢管理や仕立て、病害虫防除などを直接指導することが目的。JAの担当職員らが事前に申し込みのあった園地を巡回し、生育状況を確かめながら今後の管理方法を説明した。
同JAでは収穫量の確保につなげるため幼木の管理に力を入れ、新梢管理が本格化する前の6月上旬に毎年巡回している。苗木を植えてから約5年間は木の形ができる重要な時期。正しい仕立て方を指導することで安定栽培を目指すほか、病気にかかりやすい幼木の予防防除を呼びかけている。
6月6日には、新規生産者や規模拡大した生産者の7カ所の園地を訪問した。JA担当職員は園主らに聞き取りをしながら生育状況を確認。木を見ながら、質問のあった栽培管理の心配な点や今後の管理方法などをアドバイスした。
同JAが行う農業インターン研修で1年間ブドウ栽培などを学び、昨年就農した駒ケ根市の奥谷麻紀さん(50)は「園地・木によっても状況が変わるため、実際に見ながら教えてもらえるのは安心できる。今は、自分で植えて一から管理しているこのブドウが収穫できるようになることが楽しみ」と笑顔を見せた。