りんご仕上げ摘果 1樹あたりの着果量に注意を

JAあづみ
摘果について説明するJA営農指導員
摘果について説明するJA営農指導員

JAあづみ管内では、リンゴの仕上げ摘果作業が進んでいる。仕上げ摘果は、満開後60日以内を目安とし6月末日ころまでに行う。形の良い大きな果実にそろえることを目的とし、障害果を取り除くことで高品質な大玉生産を目指す。
6月6日、あづみ管内の各圃場で仕上げ摘果指導会が行われた。各会場では生産者や市場関係者、JA営農指導員が参加。市場の販売情勢や、摘果の進め方、夏季管理について話をした。
現状の生育は、昨年よりやや遅い状況で、品種や圃場でばらつきが見られるが概ね順調。一方で、三郷小倉の一部地域では4月30日に-2.9℃の降霜があり下枝を中心に結実の少ない圃場が見られる。被害が発生している園では着果量の確保を優先するよう促した。
今後は収穫がはやい品種から見直し摘果を進めていき、過剰着果や着果不足にならないよう樹勢に合わせた着果量の適正着果が必要だ。JA営農指導員は、果柄にコブなどの異常がなく長く太いもの、上からみて果形が円形に近いものなどを残すよう説明した。
市場関係者は「不況により消費者の財布の紐がしまっていると感じる。大変な販売となるが、高い果実品質の生産と数量の確保をお願いしあづみ野りんごのブランド力で今後の販売を乗り越えていきたい」と話した。
今後は、仕上げ摘果が終わったあと、8月上旬まで見直し摘果を行う予定だ。

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