農産物検査員技能確認会(麦類) 注意しながら鑑定行う

JA上伊那
麦類の鑑定をする検査員
麦類の鑑定をする検査員

JA長野県農産物検査協議会は6月6日、農産物検査員技能確認会(麦類)を伊那市のJA南信会館で開いた。県内JAの麦の等級判断を担う農産物検査員が対象で、JA上伊那やJA木曽の職員ら28人が受験。麦の品位と銘柄鑑定をした。
技能確認会は米や麦、大豆など品目ごとに行う。品質や形質の特徴を把握し農産物検査員の検査レベルを平準化させ、品位格付けを統一することが目的だ。農産物検査員は、品目ごとの技能確認会に合格すると、その年の検査員として対応できる。
この日は、鑑定前に事務局のJA全農長野担当職員が生産者への事前指導や検査時の注意事項を説明。特に赤かび病などの被害粒は、普通小粒大麦及び普通小麦ともに絶対に混入させてはならないため、特に注意するよう呼びかけた。大麦と小麦あわせて40点が並び、受験した検査員は被害粒の有無や粒の形、色などから品位と銘柄を注意しながら見極めた。
JA全農長野担当職員は「良品質確保について、降雨の影響で『たい色粒』や『発芽粒』が発生しやすいため、天気予報で成熟期に降雨が予想される場合は降雨前の刈り取りをするように」と呼びかけた。
JA上伊那管内では6月2日から大麦、6月19日から小麦の収穫が始まっている。

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