JAあづみ16日、安曇野市豊科の「玉ねぎ共同乾燥調製施設」で玉ねぎを初出荷した。
同JA管内は販売金・生産量ともに県下トップの産地。2025年産はべと病や腐りも少なく4月の好天や適度な降雨により、順調に生育しているという。2L~Lが玉流れの中心で昨年と比べると中玉傾向。県内市場をメインに北海道産が出回る前の7月末までに選果作業は続く。25年産は栽培面積26ha、で約3万5000ケース(1ケース=20kg)、販売金額は7000万円を計画している。
同施設では葉や根の除去から乾燥、磨き、選別などの手間のかかる荷造りを一手に引き受ける。処理能力は日量最大で800ケース。定植から出荷までの機械化一貫体系の普及も進み、集中的な荷受けと乾燥機関の大幅な短縮を実現。端境期の単価が高い時期に出荷できている。
この日は茎葉処理機に乾燥した玉ねぎを入れ、根と葉を切断した。その後選果人が切り残しの根や葉、根腐りがないかなどを1玉ずつチェックした。自動でS~2Lの4等級に分けて箱詰めされた。
JA営農経済事業部の佐原哲也部長代理は「高単価販売で農家手取りを向上させるため、他県産が出回る前に出荷を終えられるよう作業を進める」と意気込んだ。