大麦収穫作業 丁寧な刈り取りを

JA上伊那
大麦の収穫作業をする(有)水緑里七久保の従業員
大麦の収穫作業をする(有)水緑里七久保の従業員

JA上伊那管内で、大麦「ファイバースノウ」の収穫が最盛期を迎えた。2025年度の作付面積は約220ヘクタール。管内では南部地区を中心に大麦を栽培している。出穂期の気温が高かったことで平年より4日ほど早まったが、その後は気温が下がり凍霜害の影響も少なく生育は順調。収穫量・品質ともに期待が高まっている。
飯島町の有限会社水緑里七久保は6月13日、大麦収穫作業を行った。25年度は受託を含めて20ヘクタールで収穫。麦穂を残さず収穫するため、同じ方向からコンバインを走行させて丁寧に刈り上げた。今年度は大きな災害もなく、平年並みの収穫量を見込んでいる。収穫した大麦は主に麦茶の原料として使用。同社は昨年度の設立20周年を記念して、麦焼酎「水緑里の麦風」を新たに発売。竹澤秀幸社長は「おいしい麦茶や麦焼酎を、多くの皆さんに味わってもらえたらうれしい」と話した。
同JAは、昨年度に稼働した飯島町の南部カントリーエレベーターで全量を受け入れている。以前と比べて施設の処理能力が上がり、1日あたりの受け入れ量が大幅に増加。1ヵ月ほどかかっていた作業が、2週間ほどで全量の受け入れが可能になり、適期の収穫や出荷ができることで品質向上が期待できる。半乾籾もあわせて7月1日ごろまで受け入れ作業に取り組む。

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