JAみなみ信州と長野県南信州農業農村支援センターが行う農業の担い手づくりの取り組み「帰農塾」は10日、農作業シーズンを迎え各講座が本格化する中、受講生12人が参加し豊丘村の同JA豊丘支所集荷場でぶどうコース第3回目の講座を開いた。同塾は今年度ぶどうとピーマンコースを新設。ぶどう栽培は同JA管内で生産者が増えていることもあり、今年度20人が受講している。
この日参加した池田豊さん(豊丘村・63)は「ぶどう栽培に興味があり、来年新植予定。始める前に基礎を学ぼうと受講している。初心者でも具体的でわかりやすい。帰農塾で栽培を始める準備をしていきたい」と話した。
この日は同JA営農部果実柿課の影原直樹技術員を講師に摘粒作業を学んだ。実際の房や枝を使い作業のポイントやハサミの使い方を説明。細かな作業のため受講者は講師の手元を見つめ熱心に受講した。影原技術員は「今年初めての開講なので初心者にもわかるように丁寧な説明を心掛けた。熱心に聞いてもらえ、関心の高さがうかがえた。生産者となり出荷につなげてもらえるようサポートしていきたい」と話した。
同塾は今年度全体で46人が受講し、直売所などへの出荷を目指し農業の基礎を学んでいる。全員が受講できる基礎講座と、ぶどう、柿、なし、きゅうり、アスパラガス、ピーマンの6コースから専門講座を選択し、各コース年間5回程度の講座を開催する。