諏訪大社 御田植祭 豊作願う

JA信州諏訪
五穀豊穣を祈って苗を植える早乙女
五穀豊穣を祈って苗を植える早乙女

諏訪大社の「御田植祭」が6月1日、諏訪市の上社本宮近くにある藤島社斎田で行われた。白装束に赤いたすき、すげがさ姿の早乙女23人が五穀豊穣を祈り、うるち米「スワヒカリ」の苗を手で植えた。
早乙女は諏訪、茅野、原、富士見4市町村の10・20代の女性から選ばれた。
上社本宮での奉告祭の後、神職を先頭に大総代らと列になって藤島社まで移動。道中では、同市四賀桑原の「足長剛勇太鼓」のメンバーが田楽太鼓を披露し、観客を盛り上げた。
藤島社ではまず、神事と巫女による五穀豊穣の舞を執り行った。その後早乙女らは素足で斎田に入り、耕作奉賛会会員の手助けを受けながら、横一列に並び、丁寧に苗を植えていった。
早乙女を務めた諏訪市の木村茉子さん(20)は「貴重な経験をさせていただきありがたい。小学校の稲作学習以来の田植えだったので緊張したが、とても楽しかった」と話した。
来賓として参列した小平淳組合長は「古くから伝わる神事が滞りなく行われたことは、農に携わる者として大変うれしく思う。昨今の米騒動に鑑み、大社のご加護により今年も豊作となることを祈念する」と話している。

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