小梅の出荷が本格化 目視で品質を確認

JA上伊那
選果機を使って選別する作業員(長野県飯島町で)
選果機を使って選別する作業員(長野県飯島町で)

JA上伊那管内で梅の出荷が本格化している。管内全域から集まる飯島町のJA飯島園芸集出荷場では、5月19日から小梅の集荷を開始。連日、出荷作業が行われている。小梅の後には中梅などの出荷が続き、7月上旬までに約20トンの出荷を見込んでいる。
管内では中川村や飯島町などの生産者約50戸が「竜峡小梅」を中心に栽培。今年は、小ぶりの果実が多いものの着果量は多く、病害虫の影響も少ないため品質は良好だ。今年は全国的な出荷量の減少により、市場からの需要は高まっている。青果として県内外の市場に出荷するほか、漬物や梅酒などの加工品として地元業者にも出荷している。
出荷が本格化した5月26日、同集出荷場では作業員5人が約500キロの小梅を選果した。生産者から持ち込まれた梅に傷や病気がないか、過熟果が混ざっていないかを目視で確認。専用の選果機で規格に選別し、箱詰めした。
JA担当職員は「今年は品質も良く、近年にないほど着果量が多い。全国的に品薄状況のため、有利販売につなげたい」と話した。

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