JAみなみ信州女性部喬木支部の食育応援隊メンバー8人は5月27日、喬木村の喬木第一小学校4年生53人に手作り味噌の仕込み作業を指導した。昔から日本人の食生活を支えてきた味噌がどのように作られているかを知ってもらいたいと2017年から続く活動。この地域の各家庭で実際に行っている方法で喬木第二小学校でも毎年指導している。
この日児童らは袋に入れた大豆をつぶし麹と混ぜ、こぶし程の大きさに丸めて空気を抜くために保存容器に投げ込んだ。メンバーは麹の匂いを苦手に感じた児童に「これがおいしい味噌になるための香りなんだよ」と教えたり、袋に入れ潰した大豆をフライ返しや調理台の角を使ってきれいに寄せていく児童に新たな発見したりと交流を楽しんだ。
同隊メンバーの松島由利子さん(69)は「味噌は今はスーパーなどで簡単に手に入り手作りする家庭は少なくなってしまったが、毎日の食卓に欠かせない日本人に最もなじみのある調味料のひとつ。皆で協力して楽しみながら伝統的な作り方を学んでもらいたい」と話した。
味噌づくりを体験した4年生の外山結菜さんは「昔は自分たちで作っていたと聞いたが、実際に味噌づくりを体験してみて大変だと思った。グループの仲間と協力して作業ができた。味噌の出来上がりが楽しみ」と話した。