ズッキーニ栽培講習会 栽培管理を確認

JA上伊那
ズッキーニの栽培管理について説明するJA担当職員
ズッキーニの栽培管理について説明するJA担当職員

JA上伊那野菜部会は5月16日と19日の2日間、管内4会場で2025年度ズッキーニ栽培講習会を開いた。全体で生産者29人が参加。栽培が本格化する前にJA担当職員が24年度の販売実績や25年度の栽培管理、生産状況について説明した。25年度の計画は、前年並みの販売金額を見込んでいる。
24年度は上伊那全体で約9.2ヘクタールを栽培。出荷数量は約5万ケース。9月から10月の高温で前年に比べて出荷量が減少したが、単価高の影響で販売金額は5234万円(前年対比105.4%)となった。
19日の伊那市のJA新山集荷場で開かれた講習会には、生産者やJA担当職員12人が参加。JA担当職員が出芽調査結果をはじめ、育苗方法や病害虫防除の注意点などを説明した。
過去、ズッキーニの導入品種で発芽不良が発生したことで生産に影響がでたため、同部会では出芽率について品種ごとに調査を行っている。1月下旬、各品種同一条件で一定期間育苗したところ、播種10日後の出芽率はそれぞれ96%以上。種苗会社の出芽補償率を上回り出芽は良好だ。
上伊那で発生している「カボチャモザイクウイルス」は、葉にモザイク状の模様が現れたり、葉が萎縮するなどの症状を引き起こすウイルス性の病気。周辺環境整備を徹底することでウイルス病の発生を防ぐことができる。平年、アブラムシやオオタバコガなどによる害虫被害も多いため、病害虫防除を徹底するよう説明した。
JA担当職員は「ズッキーニの茎は組織が弱く折れやすい。台風などの強風で簡単に茎が折れてしまうため支柱を立てることや、樹勢を維持するための観察をしながら追肥を行いましょう」と呼びかけた。

MENU