米の豊作を願い田楽太鼓の演奏 実りの秋に

JAあづみ
太鼓と笛の音色が響くなか、田植えをする降旗さん
太鼓と笛の音色が響くなか、田植えをする降旗さん

安曇野市三郷明盛の降旗賢司さん(38)の水田で5月25日、米の豊作を祈願する田植え祭りが開催され、松本市の本郷若獅子太鼓の小中学生約20人による太鼓の演奏が音色を響かせる中、賑やかに田植えが行われた。
降旗さんは大型稲作農家で、当JAの理事も務め、また、浅間温泉火焔太鼓保存会の副会長も歴任されており、2011年に発生した東日本大震災時に、「自分たちに何かできることはないか、少しでも被災地を励ましたい」という復興を思う願いからこの活動が始まったという。
子どもたちは田楽太鼓などを使い、力強いばちさばきで演奏を披露する中、降旗さんが田植え機で苗を植えた。
降旗さんは「子どもたちには食農活動を通じて農業の大切さを肌で感じてもらいたい。この活動が20年、30年と続く安曇野の伝統風景になれば」と話した。
演奏後には食農活動の一環として水田でコシヒカリの田植えを体験したほか、昨秋に同じ田んぼで収穫した米で作ったおにぎりと保護者が用意してくれた豚汁を楽しく味わった。

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