5月17日、伊那市美篶地区の食農教育授業「親子青空教室」が開校した。今年は13組23人の親子が参加。同地区の公民館「美篶きらめき館」で、開校式と1回目の授業が開かれた。今年は12月までに全8回の授業を開く。
同教室は信州型コミュニティスクール事業として、JA上伊那美篶手良支所や美篶青少年育成会、美篶公民館が、美篶小学校や地域の農家らの協力のもと2002年から毎年開く。子どもたちに健康で心豊かに育ってほしいとの想いが込められ、親子で一緒に農業体験することで、農業の面白さや大切さ、収穫できる喜びを感じてもらうことが目的だ。今年は稲作をはじめ、サツマイモやスイートコーンの栽培、収穫などを体験する。
開校式で同JAの春日保理事は「皆さんに楽しんでもらうために、大勢の人が協力してくれている。この教室を通して、畑や田んぼでいろいろな体験や発見をしてほしい」とあいさつした。
開校式後には、子どもたちが同JAの福澤裕支所長らに教わりながら一人2個ずつ、ラッカセイの種をポリポットにまいた。種をまいたポリポットは各自持ち帰り、成長を観察しながら育て、6月の授業で同教室の畑に植える予定だ。
この日は、雨のため当初予定していた田植えが行えず、農業と食に関するクイズ「ちゃぐりん○×クイズ」や、紙コップにご飯を入れ振って作る「シャカシャカおにぎり」を楽しんだ。
参加した児童は「お田植えは出来なかったけど、ラッカセイの種まきをしたり、紙コップでおにぎりを作ったりして楽しかった」と話した。
来月は畑で、ラッカセイとサツマイモの定植と、ポップコーンとエダマメの種まきをした後、近くのJA美篶花卉選花場の見学をする予定。