夏秋イチゴ出荷はじまる 生育順調 販売高3億2500万円を目指す

JAあづみ
出荷された夏秋イチゴを検品するJA職員
出荷された夏秋イチゴを検品するJA職員

全国有数の夏秋イチゴの産地であるJAあづみ管内で、2025年度産の出荷が始まった。作柄はおおむね順調で、出荷は11月末まで続く見込み。取り扱う主な品種は、ホクサン(株)が育種した「すずあかね」、部会員が育種した「あまあづみ」、長野県が育種した「サマーリリカル」などがある。
出荷先は大手菓子メーカーなどの業務用が全体の約6割、関西や県内の青果市場向けが約4割を占め、実需者のニーズに応じた対応を図っている。部会では出荷先に合わせ、「市場部」と「業務部」の2部門体制で対応し、それぞれに目標出荷量を設定。市場部は1株あたり1.5パック、業務部は10アールあたり3,300kgを目標としている。
25年度は55戸の部会員が約650アールの面積で栽培を行い、販売目標額は両部門あわせて3億2,500万円。
JAでは圃場巡回による技術指導やLINEを活用した産地情報の共有などを通じ、生産者ごとの収量および所得の向上に取り組んでいる。また、21日にはJA職員が出荷された夏秋イチゴを目視で検品。「すずあかね」や「あまあづみ」などを中心に各取引先へ出荷が行われた。
今後は本格的な夏の訪れに伴い、高温障害やアザミウマなどの害虫被害が懸念されるため、生産者には農薬防除や適切な栽培管理の徹底を呼びかけ、収量の安定確保に努める。
JA農産課の増田真生営農指導員は、「これからも安心・安全な夏秋イチゴを届けるため、検査をはじめ産地の品質向上に向けた取り組みを続けていきたいと思います。」と話した。

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