JAみなみ信州管内では4月25日から始まった今年度のズッキーニの出荷が本格化している。16日、市瀬勉さん(71・飯田市)のほ場では早朝から収穫作業を行い、この日は収穫した7ケース(1ケース2kg)を出荷した。ピーク時には朝晩の収穫に加え、こまめな摘果でロスを減らすよう心がけている。市瀬さんのお宅では今年10アールのほ場に390株を植え、1,200ケースの出荷を予定している。市瀬さんは「今年は良いものが次々と出てきている。忙しくなりそうだ」と笑顔で話した。
同JA全体では一部園地で4月下旬の霜の影響を受け生育の遅れがあったものの、大きな被害はなく順調に出荷が進んでいる。今年度の出荷を550トン(前年比118%)と見込み、6月下旬をピークに10月下旬頃まで中京・関西方面の市場へ出荷していく。
同JA営農部農産課の大澤健太郎技術員は「生産者の皆さんは出荷規格に沿った品質の良いものをつくってくれています。さらなる品質の安定を目指して生産者と一緒になって頑張っていきます。トマトやチーズとの相性が良いので炒め物や浅漬けなど様々な食べ方で楽しんでもらいたい」と話した。
ズッキーニは比較的省力で軽量であることから、同JAでは他品目との複合栽培を推進している。年々生産者が増え勢いがある中、昨年品質向上を目指し出荷規格を明確化したことで品質が安定し市場評価が上がっている。