カーネーション出荷始まる 栽培管理徹底し高品質目指す

JA信州諏訪
出荷を控えたカーネーションの生育を見守る星野さん
出荷を控えたカーネーションの生育を見守る星野さん

JA信州諏訪管内では5月17日、カーネーションの出荷が始まった。長野県は夏秋期の生産量が全国1位で、諏訪地域は県内1の産地だ。JA花き専門委員会カーネーション部会では、54戸が124万7千本の出荷を目指す。
下諏訪町の星野仁志さん(52)は2025年度、諏訪市のハウス1棟(6.3a)で、11月中旬までカーネーション「キロ」、「フレグランス」、「プラテリア」、「スノードロップ」の4品種を栽培する。妻、パート従業員2人と協力する。
5月19日には、同市のJAすわこ営農センターに黄の「キロ」、白の「スノードロップ」計11ケース(1ケース100本)を出荷した。最盛期は5月下旬と6月下旬の2回あり、日量30~40ケースの出荷を見込む。
現在の出荷は昨年12月に定植したもの。星野さんは「気候には毎年左右されているが、出荷できるまで順調に育ってよかった」と心境を語った。
2020年夏には、ハウス内にミストを放出し、気化することで温度を下げる「細霧冷房装置」を導入。ハウス内の温度を外気温に近づけ適温に保ち、暑い夏でも高品質のカーネーションができるように温度管理を徹底。カーネーションにとって快適な環境を整えている。
星野さんは「例年通り色づきもよく、しっかりと開花した品質の良いカーネーションができた。信州諏訪は夏場の責任産地。健康に気をつけながら、より多くの本数を出荷していきたい」と話した。

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