稲作指導会 田植え後の水管理を確認

JA上伊那
田植え後の水管理を確認する生産者
田植え後の水管理を確認する生産者

JA上伊那米穀部会は5月14日から24日にかけて、管内の各会場で稲作指導会を開いた。水稲はJAの主力品目の一つ。安定品質・安定供給ができる産地として、今年は出荷数量1万4400トンを目指す。指導会では田植えの状況を確認し、今後の水管理や病害虫・雑草イネ対策について説明した。
同JAでは各作業の時期に合わせて年4回の指導会を開くなど、安全安心、高品質、良食味の「かみいな米」の生産に取り組む。近年の夏場の高温による高温登熟や胴割米の対策として、「コシヒカリ」は5月10日から31日の田植えを呼びかけている。
5月20日、伊那市で開いた指導会には、生産者7人が出席した。JA担当職員は田植え後の水管理について、苗の活着を早めるために浅水管理にすることや、気温が上がってくる6月以降は、水田にしっかり水を入れ田面が若干出るまで減水させる間断潅水を行うことで根に酸素を送ることが重要だと説明。また、出穂前のケイ酸カリの散布で根張りを良くして倒伏を防止することで、風通しの良い水田になり高温対策にもつながると呼びかけた。
JA担当職員は「水田によって、水持ちや病害虫の発生状況は変わってくる。それぞれの状態に合わせた、正しい管理をお願いしたい」と話した。

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