大麦圃場巡回 6月2日から収穫

JA上伊那
大麦の生育状況を確認するJA職員ら
大麦の生育状況を確認するJA職員ら

JA上伊那営農経済部米穀課と上伊那農業農村支援センターは5月19日、大麦「ファイバースノウ」の圃場巡回をした。今年は凍霜害の影響が少なく順調な生育で、収穫量・品質ともに期待が高まる。巡回後には会議を開き、収穫開始日を6月2日に決定した。最盛期は6月上旬となる見込み。
JA管内では、南部地区を中心に大麦を栽培。今年は春先の気温が高かったことで出穂は平年より4日ほど早まったが、その後の低温により現在は平年並みの生育状況となっている。約199ヘクタールに作付けし、収穫量は699トンほどを計画する。
巡回は生育状況を確認し、刈取計画を調整するのが目的だ。この日は、JAの米穀野菜担当や米穀施設の担当職員、同センター職員ら11人が参加。南部地区4市町村の生育の早い圃場6カ所を巡回し、収穫適期チャートを使って成熟度や生育状況を確かめながら意見を交わした。
巡回後の会議では、収穫適期の判断やカントリーエレベーターの受入計画を確定した。
JAでは昨年から、飯島町に新設した南部カントリーエレベーターで全量を受け入れている。施設の処理能力が上がったことで受け入れの日量が大幅に増加し、今まで以上に適期収穫が可能となった。昨年は梅雨が本格化する前に刈り取りが終了し、全量が一等の格付けとなった。
同課の担当職員は「生産者へ適期収穫を呼びかけ、今年も品質の良い大麦の生産に努めてほしい。生産者が栽培した大麦を少しでも良い状態のまま出荷できるように作業してもらいたい」と話した。

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