第20期あぐりスクール開校 『食』と『農』を学ぶ

JA上伊那

JA上伊那は4月23日、管内の小学生を対象とする食農体験教室「第20期あぐりスクール」を開校した。今期は小学3~6年生を中心とする50人が参加。12月までの計9回の授業で、田植えから稲刈り、野菜の植え付けから収穫などを体験し、食と農について学ぶほか、郷土料理やしめ飾りづくりなど地域の伝統にも触れる。
同スクールのキャッチフレーズは「『いただきます』の向こう側へ」。食の背景にある農業を知り、感謝の気持ちを込めた「いただきます」を言える子に育ってほしいとの思いが込められている。2006年に始まり、これまでに参加した児童は1400人を超える。
同日、伊那市の株式会社JA菜園で開校式と1回目の授業を開いた。JAの組合長で同スクールの西村篝校長は「『楽しみながら学ぶ』、身体を作っている『食べ物を大切にする』、注意事項を守って『怪我なく元気に過ごす』を大事にしながら、授業を受けてほしい」と呼びかけた。
最初の授業では、ブロッコリー苗の植え付けやアスパラガスの収穫を体験。同社の堀内実場長らに、苗を植える時の注意点やアスパラガスの収穫の方法を教わりながら、クラスの友達と協力して作業した。
児童は「すごく長いアスパラガスが採れた。植えたブロッコリーの収穫も、今から楽しみ」と笑顔を見せた。
授業の最後には、丸ごと焼いたアスパラガスを塩のみで味わい、素材本来のおいしさを楽しんだ。

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