麦栽培指導会 赤かび病防除の徹底を

JA上伊那
指導会資料の内容を説明するJA担当職員
指導会資料の内容を説明するJA担当職員

JA上伊那は4月16日、伊那市のJA上伊那野菜選荷場で麦栽培指導会を開いた。JA担当職員や生産者ら33人が出席し、2025年産麦の生産状況や赤かび病防除の注意点などを確認した。
今期は降雨により、麦の播種にやや遅れが出たがその後は気温も高く出芽は良好。5月上旬頃に行う2回目の追肥は、粒肥大効果や容積重向上などの効果が大きく、子実中のタンパク質含有率向上により品質が高まるため、JA担当職員は必ず2回目の追肥を行うようにと呼びかけた。
麦類に発生する赤かび病「デオキシニバレノール(DON)」は、カビ毒の一種で食中毒の原因ともいわれている。開花期に曇雨天と高温が重なると発生しやすくなり、最近は赤かび病が発生しやすい気象条件が続いているため、2回防除を徹底するよう説明した。同JAは、今年度より上伊那ドローン連合へ防除作業を委託し、ドローンによる赤かび病防除を実施。追肥時期と田植え作業などが重なる時期のため、個人の負担を減らすことなどが目的。作業時間が短縮できることから、一日あたりの防除率向上も期待されている。
JA担当職員は「2回防除を確実に実施して集荷していく方針を立てた。昨年度よりも良い品質になるように、しっかり防除を行いましょう」と呼びかけた。

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