「梓川果樹産地新規就農者支援事業」第1期生開講式開催 研修生2名が新たな一歩を踏み出す

JAあづみ
研修生の遠藤さん(左から4人目)、上嶋さん(右から4人目)と運営委員ら
研修生の遠藤さん(左から4人目)、上嶋さん(右から4人目)と運営委員ら

地域農業の担い手育成を目的とした「梓川果樹産地新規就農者支援事業」の第1期生開講式が安曇野市堀金で行われた。研修生や運営委員、JA役職員ら約20人が出席。第1期生2名が新たな一歩を踏み出した。
当事業は、農家数の減少や後継者不足により果樹の耕作面積が減少していることを受け、行政やJAが連携し意欲のある多様な人材を募り、実践的な農業研修を行うことで新規就農者を地域に定着させることが目的だ。令和6年6月に運営協議会の設立会議を開催。同年9月から概ね50歳以上65歳以下の松本市梓川でリンゴ栽培を志す研修生の募集を始め、11月に採用面接を行った。
運営委員会長を務めるJAの相馬和揮衛常務理事から研修認定証を2名の研修生に手渡した。遠藤賢さんは、「美しい豊かな自然環境に魅力を感じた。この地でリンゴ栽培という奥深い分野で確かな技術と経験を積み重ねたい」と就農を決意。上嶋広明さんは「2年間の研修期間で基礎を固め、美味しいリンゴを作り地域貢献にも努めていきたい」と抱負を述べた。
相馬和揮衛常務は「担い手不足や園地の継承といった課題を抱えているのが現状」とし「このような課題を解決にするには関係機関と連携し、時代の変化に対応できる農業経営者を育成していくことが必要。スタッフ総出で第1期生のサポートに努めていく」と力を込めた。
今後、1期生は里親である二村真光さん、佐原大介さんのもとで2年間の研修を受け実践的な栽培技術や経営ノウハウの習得を目指す。

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