JAみなみ信州花きの重点品目のひとつ「スノーボール」の出荷が最盛期を迎えている。スノーボールは春先一番に出荷できる花材で、同JA春の主力花木。豊丘村の同JA総合集荷販売センターでは30日、386ケース(1ケース30~50本)が集荷され、職員が検品作業を行った。春先の収入源として、また母の日に向けた花材としてこの時期に短期集中の出荷を行う。
この日出荷に訪れた月木仁司さん(75・豊丘村)は「天候に左右されるが今年は順調に収穫できている。使ってもらう時にきれいに咲くように、早めの収穫を心掛けている。ゴールデンウィークにあわせてしっかりと出荷していきたい」と話した。
4月15日から始まった出荷は例年並みのペースで順調に進んでおり、今週をピークに5月8日頃まで出荷する。同JAでは今年度3,000ケース(前年比103%)の出荷を見込み、関東・中京・関西・九州方面へ出荷していく。同JA営農部農産課の中島香奈主任は「生産者の皆さんの丁寧な選別や荷造りによって品質の良いものが出荷されている。母の日などにしっかり使ってもらうよう出荷していきたい」と話した。
同JAでは中山間地の傾斜を活用した花きの多品目生産が行われ、花木の生産振興にも力を入れている。果樹園、畑の空いた土地の活用としてスノーボールをはじめとする花木栽培を推奨し、果樹の技術員と連携しながら生産振興に取り組んでいる。同JA営農部農産課の塚平涼係長は「空いた土地があれば取り組みやすいおすすめの品目。ぜひ相談してもらいたい」と呼びかけている。