JA信州諏訪は4月25日、諏訪市のJA本所でリンゴの誘引作業をした。誘引は樹勢を落ち着かせるために上に伸びている枝を下に向ける作業。リンゴの栽培を始めた役職員ら7人が参加し、手順を確認。今後の栽培管理に役立て、組合員に示す考えだ。
同JAは4日、管内の果樹栽培を促進するため役職員向けに果樹栽培講習会を初めて開いた。講師に諏訪農業農村支援センターの盛次陽介技師を招き、リンゴとブドウの栽培について学んだ。その後、諏訪地域で栽培に向くリンゴやブドウの苗木を仕入れ、購入を希望した役職員に配布した。14日、役職員がリンゴ栽培を身近に感じられるように、JA本所敷地内の花壇に「シナノドルチェ」と「秋映」を1本ずつ定植した。
この日は、定植したリンゴの木2本を誘引をした。誘引は樹勢を落ち着かせて結実促進を図ることが目的。早期多収や作業性が良い高密植栽培では必須の作業だ。役職員は盛次技師の指導のもと、幹と同じ太さの側枝を切断し、そのほかの枝を紐で結び、地面と水平以下になるように縛った。木を成長させるため花芽も摘み取った。今後は、消毒や剪定などの作業を行う。
同JAの小林昇経済事業本部担当常務は「職員がリンゴ栽培を身近に感じられるよう本所で栽培している。季節ごとに作業を行うので、必要な作業を見て学んでほしい」と話した。