そ菜生産販売高7億 収量減も高単価、厳しい気象条件多発で苦戦した1年に

JAあづみ
2024年度そ菜通常総会
2024年度そ菜通常総会

JAあづみ24年度のそ菜生産販売高は、7億9217万円(前年比95%)。野菜生産に厳しい気象条件が多発した年であった。
18日、安曇野市で2024年度通常総会を開き、報告した。部会員やJA役職員ら約60人が参加。24年度事業報告や25年度事業計画など2つの議案を審議し、承認した。
24年度は、3月の降雪や長雨などの低温状態が玉ねぎのべと病やレタスの定植作業の遅れに影響。夏の高温は、セルリーの活着を悪くさせるなどしたほか、夏秋いちごにおいては、花粉の崩壊や不受精、害虫などをもたらしたと報告した。
このことから、そ菜主要品目のほとんどが出荷量が伸び悩み、全体的に数量減であった。しかし、全国的にも品目の出荷量の減少がおき、数量減の高単価で推移した。
収量が減少した品目が多い中でも、アスパラガスは、24年度は凍霜害の影響も少なく、生産面積も増えていることから収量が増え、数量4万9306束(前年比15%増)の好結果となった。アスパラガスは、市場からの要望が多い品目であるため、産地再生を目指して取り組んでいく。25年は新規栽培講習会を5カ所、立茎講習会と越冬講習会を2カ所で開催する予定だ。新規生産者の確保、栽培技術の向上を目的に、28年までに目標面積4.74ヘクタールの拡大を目指していく。
25年そ菜全体の生産販売計画は、重要品目「夏秋イチゴ」「セルリー」「玉ねぎ」「ジュース用トマト」「アスパラガス」を主に、生産販売高8億4400万円を目標に取り組む。

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