田植え開始 安全・安心な米づくりを

JA上伊那
田植えをする登内美穂社長
田植えをする登内美穂社長

JA上伊那管内で2025年度の水稲の田植え作業が始まった。水稲は同JAの主力品目の一つで「安全・安心」「高品質」「良食味」の3本柱に売れる「かみいな米」づくりに取り組んでいる。2025年度は販売高38億円を目指す。
4月20日、管内で最初の田植えを行ったのは伊那市の株式会社中坪ノーサン。自社で育苗を行っており、高齢化などを理由に作付けができなくなった農地の受託も行っている。
「コシヒカリ」「五百川」「スーパームーン」「こがねもち」の4品種を生産し、田植えや収穫時期が集中しないよう6月20日頃までに34ヘクタールの作業を行う。この日は、40アールの水田に「五百川」を植えた。「コシヒカリ」は減農薬栽培に取り組み、安全・安心な米づくりにも力を入れている。
同社の登内美穂社長は「育苗の段階では、ハウスを適度に開けて換気し、苗を蒸らさないように気をつけている。例年通り、秋の収穫に向けて安定した生産を目指したい」と話した。
管内の田植えの最盛期は5月17日から25日となる見込み。
同JAでは、高温耐性品種の拡大試験や、カメムシ対策の薬剤試験、肥料試験などにも継続して取り組んでいく。

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