開葯作業盛ん

JAグリーン長野
葯採取機でつぼみを花弁と葯に分ける
葯採取機でつぼみを花弁と葯に分ける

JAグリーン長野各流通センター・共選所で4月半ばから、果実の開葯作業が行われた。長野市篠ノ井の東部青果物流通センターでは、4月10日から開葯作業が行われた。
今年は発芽してから朝晩の気温が低く、また、開花し始めてからもやや気温が低かったことに加え、雨の影響で一気に花が咲かず、生育状況は昨年に比べ2日~3日ほど遅れている。開葯作業も出だしは鈍かったものの、14日以降の日中の暑さでやっと順調に進み、盛んに。開葯は、果実の結実を確保するために、つぼみから人工授粉用の花粉を取り出す作業で、16日は、もも、なしの開葯作業が行われた。ももの中でもグリーン長野の主力品種である川中島白桃は自家受粉では極めて結実が悪く人工授粉が必要になるため、開葯作業が必要になる品種。生産者は採取した開花直前から開花始めのふっくらとしたつぼみを持って次々と集まり、手早く作業をすすめた。ももの開葯作業は、つぼみを機械で花弁と葯に分け、ふるい、取り分けた葯を開葯器に入れ温めて開かせ、24時間後に花粉を取り出す。その後、各自持ち帰り、授粉する花が咲いて2~3日後、川中島白桃の授粉は満開から落下し始めくらいにするのが一番よいタイミングとのこと。橘田もも部会長からは「今年はよい葯が取れていると思う」と話があり、生育が順調であるようすがうかがえた。

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