白ネギ定植が最盛期 販売高7億6000万円を目指す

JA上伊那
白ネギの定植をする作業員
白ネギの定植をする作業員

JA上伊那管内で、白ネギの定植作業が最盛期を迎えている。白ネギはJAの主力品目の一つ。出荷する野菜の中で最も販売高が大きく、県内でも有数の産地だ。JAは2025年度、作付面積約70ヘクタール、販売高7億6000万円を目指す。定植作業の最盛期は5月中旬まで続く。
4月18日、伊那市の(株)ホープAEは3回目の定植作業をした。2.5ヘクタールに3月中旬から5月中旬にかけて、自社で播種・育苗した苗を定植する。5年ほど前から畝立て作業にトラクターを導入。3畝同時に作れることで省力化や作業効率が向上し、さらなる生産拡大につなげている。今年は従来よりも株間の広いチェーンポットに播種し、生産コスト削減やより太く品質の良い白ネギの生産を目指す。
この日は、約30アールを5人で作業。トラクターで畝を作り、簡易移植機で丁寧に定植した。7月から始まる収穫に向けて、病害虫の予防防除や高温干ばつ対策を取り入れながら、土寄せや追肥などの作業を行う。
同社の堀内利男会長(78)は「機械を使った作業で省力化して生産拡大することは、地域の農業を守ることにつながる。より良い白ネギの生産を目指して、栽培方法も試行錯誤していきたい」と話した。

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