JAみなみ信州酪農部会と同JAは16日、飯田市の同JA本所で2024年度酪農部会定期総会を開いた。24年度事業報告、25年度事業計画承認のほか乳質向上対策表彰を行った。同部会は今後25年度に予定されている龍峡酪農協同組合の解散により部会員が増えることから、生産力の向上に向け準備を進める。
同部会の吉川正志部会長は「厳しい情勢だからこそ仲間とのつながりを大切に、力を合わせて頑張っていきたい。酪農が続けられ、前へ進んでいくように共に頑張りましょう」とあいさつした。
全国的に酪農家の廃業が相次ぐ中、同部会でも24年度中に2戸が廃業となり現在8戸で生産を行っている。物価高騰の厳しい生産環境の中、一部生産者は自給飼料の栽培に積極的に取り組むなど対策している。25年度は取扱数量約2,900トン(前年比96%)、販売金額約4億円(前年比96%)を見込み、同JA独自で共進会を行うなど生産技術・乳質の向上に取り組んでいく。また同JA役職員、行政や関係機関に対する乳製品の購買斡旋、会議での牛乳利用など消費拡大にも引き続き取り組んでいく。
乳質向上対策表彰では吉川嘉一さん(60・飯田市)が受賞。吉川さんは「良い乳質であると評価いただけうれしい。病気やケガのないように毎日の健康管理を大切にしている。良質な牛乳が生産できるようにこれからも頑張りたい」と話した。