JA上伊那営農経済部米穀部会は4月11日、管内3会場で大麦の栽培指導会を開いた。JAの担当職員や上伊那農業農村支援センターの職員が生育状況や追肥について説明。収穫までの管理方法を確認し、高品質な大麦の生産に向けて情報を共有した。
管内では、南部地区を中心に大麦「ファイバースノウ」を199ヘクタールで栽培。今年は播種後の降雨や低温の影響による生育の遅れが一部圃場で見られたが、現在は平年並みの生育まで回復している。収穫の最盛期は6月中旬ごろの見込み。
駒ケ根市で開かれた講習会には37人が参加し、会場となった圃場の生育状況を確認した。JA担当職員は品質向上対策として、穂が出始める前の止葉展開期に追肥することを説明。追肥時期が遅れると子実のタンパク質が多くなり、硬く灰色になりやすいことから、散布遅れには十分注意するよう呼びかけた。
JA担当職員は「今年は順調な生育。収穫まで雑草対策や病害虫対策を徹底して品質の良い大麦の生産に努めてほしい」と話した。
JAでは、5月中旬ごろに大麦の圃場巡回を行い、適期収穫に向けて施設などの受け入れ態勢を整える予定だ。