JA上伊那花き部会青年部は4月8日、伊那市の農事組合法人らいふの圃場で初めて青年部の勉強会を開いた。2024年度から青年部が参加している「花育事業」に向けて、上伊那で栽培されている花きの生産を学ぶのが目的。この日は、上伊那が生産量日本一であるアルストロメリアの栽培ハウスなどを見学しながら、部員間で情報を共有し、交流を深めた。
「花育事業」はJAと同部会が管内の市町村と連携し、花に親しみを持つことで子どもたちの感情や情緒を育んでもらいたいと14年度から毎年行っている。依頼された小学校に全クラス分のアルストロメリアの花束を届け、地域の産業を学ぶ3年生には教材として栽培方法や流通などをまとめたDVDを配付している。昨年度からはコロナ禍で活動を縮小していた同部員も贈呈式に参加し、部会役員やJA役職員らと一緒に教材を届け、子どもたちと交流している。
勉強会は、自分で栽培していない品目の生産過程を学ぼうと企画。この日は、部員やJA担当職員ら23人が参加した。
同法人の栽培ハウスを見学しながら、アルストロメリアの栽培過程や特徴を説明。4年に1度改植する苗はオランダから輸入していることや、冬場は暖房・夏場は地温を下げるための地中冷房を取り入れていることなどを紹介した。
トルコギキョウを生産している同部の石川弘明部長は「品目が変われば栽培方法も全く違うため、良い勉強になった。部会のスローガン『花き総合供給産地として販売金額20億円』を達成するためには品目関係なく情報交換し、生産者が一丸となることが大切」と話した。