JA信州うえだ助け合いの会は4月10日、東御市田中のラ・ヴエリテで第20回総会を開いた。代議員35名(本人出席27名、委任状出席8名)が、2024年度活動報告や25年度活動計画など3議案を可決した。
同会は、「年をとっても住み慣れたところで安心して暮らしたい」という地域住民の願いを、協同の力で実現しようと活動するボランティア組織。会員には、実際に活動を行う協力会員と、年会費を納めることで活動に参加する賛助会員があり、合わせて873人(25年2月末)。地域の高齢者を対象にした集いの場「よりあい広間」を、JA施設や公民館等を会場に開いている。内容は、体操教室や「モルック」「ボッチャ」といったニュースポーツ体験、保健師の健康講話、お茶やお昼の提供などで、高齢者の健康維持や集った人同士のコミュニケーションを目的に企画している。
また、毎年数回、会員だけでなく地域住民の参加も呼びかけて、研修会を開催。会員のスキルアップはもちろん、保健福祉への知識向上や誰もが暮らしやすい地域づくりへの意識醸成を目指している。
同会の荻野久子会長は、「昨年は、よりあい広間の開催をはじめ、認知症をテーマにして学習活動にも取り組んできた。思いやりの心を忘れず、誰もが安心して暮らせる笑顔あふれる地域づくりを目指して活動していこう」と呼びかけた。
総会のあとは、二胡奏者の今井美樹氏を講師に記念講演を行った。今井氏は、新たに取り組み始めた、視覚障がい者をコンサートへ招待する支援活動を紹介。参加者は、「助け合いの会と共通する思いがあって、とても応援したくなったし、私たちもがんばろうと思えた」と、地域活動への意欲を高めた。あわせて二胡の演奏で心癒されるひとときを過ごした。