JA上伊那花き部会は2024年度、部会目標としていた販売金額17億円を達成した。25年度は、生産量日本一のアルストロメリアとトルコギキョウを二本柱に、多品目・長期安定出荷と実需者から求められる商品づくりを進め、同部会スローガン「花き総合供給産地として販売金額20億円」を目指す。
3月26日、伊那市のJA本所で開いた第29回定期総会で目標の達成を報告。部会員やJA役職員ら97人が出席した。第36回JA上伊那花き部会立毛品評会や第28回花き部会生産者表彰も行い、合わせて16戸を表彰。立毛品評会の最高位である長野県知事賞に、飯島町の有賀美和さん(49)のアルストロメリアが表彰された。
24年度は夏場の高温や病害虫による品質低下、11月中旬まで続いた暑さによる計画生産のずれが見られた。一方で市場展示会やフェアを開き、ブランド力の向上に取り組んだ。また、同部会青年部員ではJAまつりで開いた子どもを対象とするフラワーアレンジメント教室や各フラワーショーの会場装飾などで、農業を身近に感じてもらう活動や地域貢献活動に取り組んだ。
25年度は、各専門部や研究会を中心に高温対策の検討を進めて指導会や講習会を開き、生産振興に努める。
JAの白鳥健一営農経済担当常務は「販売金額の達成は、コロナ禍や生産コスト高騰など厳しい生産環境下でも、下を向かずに生産を続けてきた成果。今後も仲間を増やしながら生産拡大に取り組んでほしい」と激励した。
吉澤昭夫部会長は「高温に悩まされた1年だったが、今後も高温対策や病害虫対策の強化は必須となる。20億円を目指して、みんなで力を合わせよう」と呼びかけた。