10年後に31億円産地を目指す きのこ部会定期総会

JAみなみ信州
表彰を受ける(有)さくらファーム代表の桜井俊美さん
表彰を受ける(有)さくらファーム代表の桜井俊美さん

JAみなみ信州きのこ部会と同JAは11日、第28回きのこ部会定期総会を開いた。同部会員、同JA役職員、行政関係者ら36人が参加した。2024年度事業報告、25年度事業計画の承認のほか優良農家表彰を行った。生産者が比較的若く、部会員数28人と少数精鋭で結束力の強いきのこ部会では、同JA農業振興ビジョンで10年後に販売金額31億円を掲げている。25年度は目標販売金額18億1,000万円を掲げ、着実に成長していくことを確認した。
同部会の伊藤敏光部会長は「10年後の目指す姿の実現は生産者1人1人が少しずつ生産量を伸ばしていけば夢ではない。希望を持って生産拡大、品質向上に挑戦していきましょう」とあいさつした。
24年度は出荷数量4430.2トン(前年比102%)、販売単価エノキタケ33.8円(前年3.2円増)、ブナシメジ45.7円(昨年2.6円増)と堅調な販売で販売金額約20億円(前年比108%)の実績となった。25年度は新品種の検討や品種に合わせた適切な栽培管理の徹底による増産・規模拡大等生産基盤強化や安全安心対策の取り組みを強化する。計画的な生産と値決め販売を継続し有利販売に努める。
同JAの寺沢寿男組合長は「多品目生産の産地の強みを活かしてきのこ、くだもの、野菜などと連携して産地の売り場をつないでいきたい。地域の産業をつくっていく若い皆さんの新しい挑戦が重要。10年後のビジョンを共通認識として部会とJAが一緒になってに目標に向かって取り組んでいく」と話した。
優良農家表彰ではブナシメジでは(有)さくらファーム(飯田市)、エノキタケでは(有)沢柳きのこ園が受賞した。

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