JA信州諏訪は4月14日、諏訪市の本所花壇にリンゴの苗木2本を植樹した。JA施設で職員が果樹を栽培するのは初めてで、2~3年後の収穫を目指す。職員の果樹栽培の知識向上、将来的な農家への普及に役立てる考えだ。
高冷地である諏訪地域はこれまで、果樹栽培は難しいと考えられていた。しかし、近年の温暖化の影響で栽培適地が変化。高品質なリンゴやブドウなどが栽培可能な地域となりつつある。
今回は、コンパクトな樹で収益性、効率化を求める栽培方法「高密植栽培」を導入する。管理部経理課の福田有希課長代理と同部総務課の瀧澤佑記係長が、20センチほど土を掘って、有機質肥料を施肥。接ぎ木の印から20センチほどが地上に出ている状態で、「秋映」を植え付けた。その後、1メートル弱ほど間隔を空け、「シナノドルチェ」を植え付けた。たっぷりと潅水し、順調な生育を願った。
福田課長代理は「諏訪の地でもおいしいリンゴができれば、地域の農業振興・農業所得向上に繋がる。職員皆で管理方法を学びながら栽培し、収穫を目指したい。来所者の皆様にも生育を見守ってもらえればうれしい」と期待を込めた。