ミニトマト×原村産セルリーのジュース販売

JA信州諏訪
ミニトマトのほ場で「自家製八ヶ岳高原プレミアム 特濃トマトジュース×セロリ」をPRする清水さん(左)と妻の澄枝さん
ミニトマトのほ場で「自家製八ヶ岳高原プレミアム 特濃トマトジュース×セロリ」をPRする清水さん(左)と妻の澄枝さん

JA信州諏訪の組合員「株式会社きよみず農園」(原村)は、自社で栽培したミニトマトと原村産セルリーをブレンドした「自家製八ヶ岳高原プレミアム 特濃トマトジュース×セロリ」を販売している。2025年度産は、4月中旬から1本720ミリリットル入りで製造を始める。同村はセルリーの一大産地。同社の清水吉成さん(35)は「きよみず農園のミニトマトとセルリーの相性はピッタリ。おいしいので、多くの人に飲んでもらい、セルリーのPRに繋げたい」と願いを込める。
同農園は、2014年1月に創業した。ミニトマト「リトルジェムダブル」をハウス3棟(計45アール)で通年栽培。1年間で45~50トンを収穫し、JA原村営農センターや管内のA・コープ4店舗、地元直売所などに出荷している。
栽培のこだわりは、「高品質なミニトマトをたくさん、手ごろな価格で味わってほしい」という考えのもと、ミニトマトに必要な分の水や肥料をたっぷり与えること。本来の甘みを引き出すことができ、収穫量の維持にもつながる。
ジュース加工はこれまで県外に委託していたが、規格外のミニトマトを少量から加工するため2023年8月、ハウス隣の敷地に加工施設を設立した。ジュースやドレッシングなど複数の商品を製造・販売。特産品認定制度では「原村ブランド」「諏訪の国ブランド」に承認されている。
「自家製八ヶ岳高原プレミアム 特濃トマトジュース×セロリ」は、清水さんが特色あるジュースの販売を考えていたところ、同村がセルリーの産地であることに注目したのがきっかけで実現。2024年9月に新発売した。同営農センターからセルリー30キロを仕入れ、ミニトマト80キロとブレンドし、半日で70本(1本1リットル入り)を製造した。
そのまま飲むのはもちろん、スープにしたり、鶏肉と煮込んだりするのもおすすめだという。購入者からは「後味にセルリーの風味がしっかりと感じられ、飲みごたえもある」と好評で、2024年産はほぼ完売した。
今年度産は300本の製造が目標。A・コープ店や地元直売所などに並ぶ。
清水さんは「セルリーは夏の暑さで栽培が難しくなっているが、原村はセルリーとともに発展してきた歴史があり、これからも産地としてあり続ける。地元農家として生産を応援できればうれしい」と話している。

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