生産販売額前年対比越えを達成 部会で報告

JAグリーン長野
生産者に報告する安藤常務
生産者に報告する安藤常務

JAグリーン長野は2024年度、農産物の生産販売額62億円(前年対比109.7%)を達成した。凍霜害や台風など大きな自然災害の発生がなく、数量を確保できたこと、また、市場や販売先の理解協力のもと、生産者の手取り向上をめざし、販売単価向上につなげたこと、そして生産者の出荷努力が実を結んだ。JAでは、3月末から4月にかけて行われる生産部会の定期総会でも報告を行いながら、2025年度のさらなる出荷量・販売額の増大へ、生産者の理解・協力を求めている。
販売品目のうち果樹について、リンゴは生育期の高温による病害虫の増加による品質低下・数量に大きく影響したが、モモは、2019年発生の台風19号災害園地の復興などもあり数量増加、ブドウは種無し品種の出荷拡大、特産果実のあんずやプルーン、ナシもいずれも前年比増。中期3カ年で最高となる36億8千万円(前年対比112.7%)となった。また、野菜やキノコも、生産者数減少は課題となる中で、全国的な数量減少による需要増により単価が向上。花き品目も高温環境下の栽培に苦労したが、需要に即した出荷、また、米穀も市場の品薄傾向からの需要増で安定的な販売を確保。JAとして、生産者の高齢化による生産者の減少や、生産資材のコスト上昇分の価格転嫁など依然として課題もあるものの、生産者の手取り増加への一歩として、生産者や生産部会と結果や課題を共有し、次年度生産に生かしさらなる生産量・生産販売額増大につなげたい考えだ。
主力品目の「果樹」について、生産部会4部会(りんご・もも・ぶどう・特産果樹)はそれぞれ3月25日・27日に定期総会を開催。部会活動を振り返るとともに、総会に出席した役員が実績を報告した。27日のもも部会の定期総会に出席した安藤猛常務は「本当に暑いなかで多く出荷していただいた」と、生産者に感謝と目標達成の喜びを伝え、「いよいよ令和7年度が始まったが、温度差も多く、果実品質への影響が心配ではある。ぜひともまたご出荷いただけるよう生産をお願いしたい」と激励と協力を要請した。

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