JAあづみは26日、主要品目である一つであるジュース用トマトの播種(はしゅ)作業を行った。JAは育苗を請け負い、共同化。生産者の労力とコストの削減につなげて、負担を減らし、高品質な苗の生育・供給に取り組む。生育者の要望に合わせて苗を供給する。
26日、安曇野市の烏川育苗センターで作業をした。JA営農指導員ら9人が、育苗土を敷き詰めたトレーに米粒ほどの小さな種を約1万本分、慎重にまいた。品種は、大玉品種で多収であるほか、日焼け果、裂果が少なく、圃場での日持ち性に優れる「なつみのり」。
育苗トレーは気温28度に保った出芽室で3日ほど置いた後、10度以下にならないよう管理したハウスで20日ほど育苗する。4月中旬に仮植苗、5月上旬には定植苗を配苗する。
JA管内は、県内有数のジュース用トマト産地。近年、消費者の健康志向から国産トマトジュースの需要が高まり、取引先からは出荷量を要望されている。25年度販売計画は、1億
円、出荷計画は、約1700tを見込んでいる。
JA堀金地域営農センターの手塚富康係長は「高品質で単位収量を上げられるよう丈夫な苗に育つよう、温度管理や水やりを丁寧にしたい」と話した。