JA上伊那営農経済部中部営農センターは水田農地を有効活用した「ふれあい農園」を毎年開いている。家庭菜園向けに区画整理した農地を地元住民らに貸し出すことで、農業を身近に感じてもらうことが目的。3月22日、伊那市内4地区の農園で開園式を行い、利用方法や区画などを確認した。
貸し出し期間は4月1日から12月31日まで。1区画が約33平方メートルとなっており、栽培規模に合わせて2~3区画を借りる人もいる。毎年好評で再契約者が多く、今年は個人や小学校など38組が申し込んだ。
上牧農園の開園式には9人が参加。園主やJA職員が栽培にあたって注意してほしいことなどを説明した。また、JA担当指導員が人気のあるキャベツの植え付けや防除などといった栽培方法を説明した。
長年母親が利用し、今年から引き継いだという女性は「農業は初心者なので、あまり手のかからないものを作りたいが、今回の説明を聞いてキャベツもいいなと夢が広がっている」と話した。