JA信州諏訪花き専門委員会原村支部は3月17日、原村の原小学校・原中学校の卒業式に合わせて、同村産のアルストロメリアとアネモネを両校に寄贈した。花き生産者や生け花の教授らでつくる有志グループ「harahana花育プロジェクト」が、フラワーアレンジメントや花束を製作。式当日に校内中を彩り、卒業生の旅立ちを祝福した。
寄贈は同グループの活動に協力するために2023年から始まり、3回目。今回は、同支部役員の「子どもたちを、地元が誇るより多くの花でお祝いし、送り出したい」という思いから、昨年よりアルストロメリアを100本増やして用意した。
この日、原小学校で寄贈式を開き、同校の小野岳司校長と原中学校の小出覚嗣校長、同支部の鎌倉君安支部長、人形美幸副支部長、同グループメンバー、JA職員が出席。アルストロメリア200本とアネモネ240本を受け渡した。
同グループメンバーら8人が、翌日の原小学校卒業式用に、会場ステージや児童の教室、玄関、校長室用などにアレンジメントを製作した。村内産の松やイチイもグリーンとして使用。色とりどりの花きを引き立てる、思いのこもった作品が完成。6年生69人分の花束も仕上げた。
18日は、原中学校の卒業式用にフラワーアレンジメントと3年生64人分の花束を製作した。
アルストロメリアとアネモネは管内の代表的品目。3月中旬現在、出荷最盛期を迎えている。近日の厳しい寒さで花びらの発色がより濃くなり、1本1本草姿がしっかりとした仕上がりだ。
鎌倉部会長は「今年も卒業式のお祝いに原村産の美しい花を贈ることができた。花を眺め、家庭に持ち帰り、将来農家を志す子どもが一人でも多く誕生すればうれしい」と願った。
小野校長は「生産者が思い込めて育てた花を、思いとともに受け止め、大切に飾らせてもらいたい」、小出校長は「農産物の生産がさかんな原村ならではの取組みで、大変感謝している」と感謝を述べた。