JAバンク食農教育応援事業 小学校37校に補助教材を贈呈

JA上伊那
教材を手渡す根橋部長(左)
教材を手渡す根橋部長(左)

JA上伊那金融部は、JAバンク食農教育応援補助教材「農業とわたしたちのくらし」を管内の小学校37校へ贈呈した。3月5日、根橋章一部長ら3人が伊那市立伊那東小学校を訪れ、同校の田中智之校長に120冊を手渡した。
この取り組みは、「JAバンク食農教育応援事業」の一環。水稲栽培などを体験しながら農業について学ぶ小学5年生を対象に、2008年から取り組んでいる。教材は食農教育や環境教育、金融経済教育が基本テーマで、子どもたちが食や環境、農業への理解を深めるきっかけを作ることが目的。学年や世代を超えて、農業への理解が広がることを期待する。
同校では毎年5年生が、教材を使った授業のほかに、水田の授業を通して米について学習。24年度はうるち米を栽培し、収穫した米で上伊那の郷土料理である五平餅を作るなど地域の伝統にも触れた。25年度も、教材や水田での授業を通し、農業生産や農産物が消費者に届くまで、これからの農業などについて学習する予定だ。
同日には田中校長から同部へ、冊子贈呈のお礼として水田の授業で収穫した初稲穂が贈られた。初稲穂は伊那市にあるJA本所の金融窓口へ展示している。
田中校長は「6年生の中にも畑仕事が大好きで、自分で工夫しながら作物を育てている児童がいる。農業は自分たちがお世話をした分、成果が出るため、子どもたちにとってもいい勉強になっている」とこれまでの活動を振り返った。
根橋部長は「学校の授業やJAが開く食農体験教室などで、自分で育てて食べる体験をしてもらい、少しでも農業を身近に感じてもらいたい」と期待した。

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