塾生が管外直売所を視察

JAみなみ信州
熱心に質問する塾生
熱心に質問する塾生

JAみなみ信州が行う組合員大学「みなみ未来塾」は2月21日、塾生10人が参加し管外視察を行った。同JA以外の事業や取り組みを知ることで、より広い視野を持ってJA運営や地域を考える目的。今回はJA上伊那管内の産直市場や直売所7か所を視察した。今後塾生は同JAへの課題解決策の提案に取り組む。
この日は民間会社が運営している『産直市場グリーンファーム』、JA上伊那子会社の『(株)JA菜園』と『(株)グレース』、行政の指定管理『はびろ農業公園』、JA上伊那が運営する『みはらしファームとれたて市場』、『ファーマーズあじ~な』、『ファームテラスみのわ』を視察し、それぞれ運営代表者から各店舗の経営戦略や店づくりの工夫などの説明を受けた。これまでの講座の中でJAみなみ信州の農産物直売所は「地元でとれる多種多品目の品ぞろえが強み」である一方、「農閑期の集客」が課題としてあがっていた。視察先では生鮮品以外の販売も充実させることで年間を通した集客の工夫をしていること、また合同イベントの開催や飲食店の併設など、行政と連携することで地産地消だけでなく地域活性化の拠点となっていることを学んだ。
視察に参加した塾生の窪田和彦さん(51・飯田市)は「各施設では思いもしないような店づくりの工夫が行われていた。視野を広げて、今ある良さを活かしながら若い力とJAが協力していけばより良いものが生まれるのではないか。自身の経験や塾で学んだことを活かして課題解決策の提案に取り組みたい」と話した。
同塾は各支所から推薦された組合員に同JA内の現状と課題、役割を知り考えることで将来にわたり地域農業をけん引する人材となってもらうため2年間の講座を行っている。同JA各事業の概要や施設見学、管内農業法人視察、同JA役員や塾生同士の意見交換などを通して同JAや地域の現状や課題を学んできた。

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