伊那市のはびろ農業公園みはらしファーム内にある、JA上伊那農産物直売所とれたて市場は3月1日と2日、「2025みはらしファームチューリップ祭り」を開いた。地域の活性化を目的に2003年から開催。リピーターも多く恒例のイベントとなっている。今年は26品種2600鉢が並び、多くの来場者でにぎわった。
この日用意されたチューリップは、長期間に渡って花で春を感じてもらうため、イベントに合わせて開花直前となるよう生産者が栽培。今年は定番品種に加え、赤い花びらにフリンジが高級感を漂わせる「ベルサーチ」など16品種が初登場し、リピーターにも目新しさを感じるさまざまな色や形のチューリップが並んだ。
初日には多くの人が長い列を作り、目当ての色や形の品種を購入。購入した来場者には涼しいところや日陰に置くなど、管理のコツを伝えた。
8年ほど前から毎年来ているという箕輪町の夫婦は「今年は初登場の品種が多いので、できることなら全部ほしいくらい。玄関に飾り、その後は畑に植え替えて長期間楽しみたい」と笑顔で話した。
チューリップを栽培している春日彰さん(58)は「良い物ができたので、涼しいところで長く楽しんでほしい」と話した。