卒業を祝う 花プロ集大成

JA上伊那
上伊那産の花でフォトスポットを制作する上農高校の生徒ら(長野県南箕輪村で)
上伊那産の花でフォトスポットを制作する上農高校の生徒ら(長野県南箕輪村で)

南箕輪村の上伊那農業高校生命探究科植物コース2年生20人は3月4日、翌日の卒業式を盛り上げようと、上伊那産の花を使ったフォトスポットを作成した。長野県上伊那地域振興局らが行う「はな(花)高々い~な(伊那)」の一環。1年間の授業の集大成として生徒が企画し、上伊那が全国一の出荷量を誇るアルストロメリアや、ラナンキュラスなど4種類の花、計600本で卒業を祝った。卒業式後には、花束に加工して卒業生にプレゼントした。
同プロジェクトは、地域振興局がJA上伊那や生産者らと協力して2024年度から取り組んでいる。花で上伊那地域を盛り上げることが目的。上伊那が花の一大産地であることの認知度を高めるとともに、農業高校の生徒に花産業を進路の選択肢として考えてもらうことを期待する。同校生徒は生産者による同校のカーネーション栽培の指導や、生産者ハウスと同JA美篶花卉選花場(伊那市)の現場見学、販売実習など、全5回の授業で生産から販売までの花に関わるさまざまな仕事を学んできた。
今回は生徒らが「卒業生に花で思い出をプレゼントしたい」と企画。使用する花の品種や色合いなどを話し合って決めた。
この日は、JA営農経済部園芸課駒ケ根花卉選花場の城倉由妃さんを講師にフラワーアレンジメントを学び、フォトスポットを制作した。横150センチ、縦80センチのスポンジに、バランスを見ながら花を挿し、生徒が描いたお祝いの看板と一緒に玄関に飾った。
生徒は「ピンク色をメインに、春をイメージさせる暖かい色合いにした。今まで学んできたこと生かして、卒業生に喜んでもらえたらうれしい」と話した。

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